永代供養の合祀とは?特徴や注意点を解説
「合祀(合葬)」は、永代供養を検討する際に必ず目にする言葉です。今回は合祀(合葬)の特徴や注意点を紹介します。
合祀とは
合祀とは字の通り「合わせて祀る(まつる)」という意味です。ご遺骨を埋葬する方法のことで、骨壺から遺骨を取り出し、他の方の遺骨と一緒に埋葬することを指します。合葬も「合わせて埋葬する」という意味なので、同じ意味を表す言葉になります。
永代供養との違いは?
永代供養を検討する際には、合祀という言葉を目にしますが、意味は異なります。永代供養は埋葬した後の供養や管理のことを指すのに対し、合祀は埋葬方法のことを指しています。
永代供養における合祀
永代供養と合祀はセットのように思われがちですが、必ずしも最初から合祀されるわけではありません。最初から合祀を選択することもできますが、個別安置をし、一定の期間を経て合祀することもできます。一定の期間とは寺院によって異なりますが、通常33回忌や50回忌を安置期間としている寺院が多いです。仏教ではどんな人でも33年を経過すれば極楽浄土に行けるという考えがあり、33回忌が一つの目安となっているためです。
合祀を希望される方の理由
永代供養の合祀墓を希望される方は年々増加傾向にあります。理由としては、お墓の跡継ぎとなる後継者がいない、家族に負担を掛けたくない、お墓にお金を掛ける余裕がないなどです。これまで日本では、先祖代々のお墓に入る、家族と一緒のお墓に入ることが当たり前でしたが、徐々に変わりつつあります。
合祀の相場
一般的なお墓の場合、200万円~400万円程かかりますが、永代供養の合祀墓であれば10万円~30万円程で入ることができます。
永代供養の合祀における注意点
永代供養では、さまざまな埋葬方法を選択することができ、個人墓に入ることもできます。しかし、33回忌や50回忌など一定期間経過後は合祀されるため、縁のない人と同じ墓に入ることに抵抗を覚える方はしっかり検討することが大切です。
手元供養という選択肢
永代供養の合祀に抵抗を感じる方は、遺骨の一部を自宅に置いて供養する手元供養を検討してみてもいいかもしれません。永代供養は将来的には他の方と一緒に納骨されるため、後から個別の供養をしたくてもできなくなります。手元供養はご自宅に仏壇と位牌を設置すれば、いつでも故人の供養が可能になります。注意点としては、合祀後に分骨することはできないため、必ず埋葬前に分骨の手続きをする必要があることです。
最後に
永代供養の合祀ついてご紹介しました。永代供養では、個人墓などで個別に埋葬することができますが、33回忌や50回忌を区切りとして合祀がされます。縁のない人と同じ墓に入ることに抵抗を覚える方はよく検討することが大切です。手元供養など遺骨の一部を自宅に置いて供養する方法もありますので、ご自身で調べたりご家族と相談したりしてみてください。
観音寺は青森県十和田市にある曹洞宗の寺院です。市内には十和田湖奥入瀬渓流といった美しい自然があり、静かで落ち着いた環境で供養できることが特徴です。観音寺では、合葬墓と個人墓を用意しており、それぞれ複数のお墓の種類があります。50回忌まで供養させて頂き、法要なども相談次第で柔軟に対応することが可能です。詳しくは以下のホームページをご覧ください。